思えば、東京の花屋勤務の時に先生の本に出会い、衝撃を受け、人工的に作られた花を扱う事にむなしさを覚え、退社、その後、地元に帰り鉢花生産農場に勤めだしたときから習い始めた「川瀬敏郎 花の教室」今期で5年これが最後の花となりました。
自分で山や野に入り採取した草花木を先生が所有する名物品の花器に生ける。
毎回が一発勝負でその季節にしか出来ない花を生ける。
年々変化していく自分の花への気持ちや姿勢を生ける。
最後に生けた花は「菜の花」でした。
あの千利休も最後の花は「菜の花」でした。
雨の中、近くの河原で見つけた何本かの「菜の花」のうちのひとつに目に留まりました。
その花を一番好きな黒田泰蔵さんの白磁の花入れに、ただありのままに生けました。
この教室は自分と花を見つめ直すそんな5年間でした。
先生の花を学ぶ事は人生を学ぶ事でもありました。
花の世界でこれからどういうことが出来るのか、自分でもまだ定かではありませんが、一生の仕事として日々精進していかなければならないという気持ちです。
先生、今まで本当にありがとうございました。
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